テクニカル投資法

売買のタイミングを重視する人たちは「テクニカル派」と呼ばれ、主に株価チャートを売買の判断材料にしています。 株価は日々騰落を繰り返しながら変動していますが、細かな因果関係はわからなくても、チャートには、過去に起こった値動きがすべて記憶されている。 チャートの形から得られる様々な指標を参考にすれば、売買のタイミングを判断できるはずだ、というのがテクニカル投資法の考え方です。


equation1-1 チャートで売買する指標として代表的なものに、移動平均があります。 移動平均は、過去何日、何週間、あるいは何か月間かの株価の算術平均値を計算するもので、株価の大まかな動きをとらえるのに便利です。 そして、短期間の移動平均と長期間の移動平均の比較から、買い時、売り時を判断します。
例えば25日移動平均線が75日移動平均線を上回ったら買い、下回ったら売りというような使い方です。 なお、前者のように短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回る点のことをゴールデンクロス、下回ることをデッドクロスと呼んでいます。


しかし、いろいろな株価チャートを見ればすぐわかるように、ゴールデンクロスが必ずしも株価上昇の起点つまり最底辺とは言えず、 山の中腹、あるいははなはだしい場合は頂上付近がゴールデンクロスになる場合もあるのです。つまり、買った途端に下がりだすということです。
これは当然のことで、すべてのテクニカル指標はあくまでも過去の株価データから導き出されたものですから、未来を正確に予測することはできません。 あくまでも確率の問題なのです。 移動平均のほかにもいろいろな指標があって、MACDやボリンジャーバンド、一目均衡表のように過去の株価データを加工して、売られすぎ、 買われすぎを判断する方法、あるいは三角持合いや赤三兵、大陰線、窓開けなど、チャートの形そのものからタイミングやその後の傾向を予想する方法などがあります。
これらは前にも言ったように、あくまでも過去のデータあるいは経験則でしかありません。テクニカルは全く当たらないという人もいるぐらいです。

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