投資の基本的な考え方

ファンダメンタル投資法

バフェットの投資法のところで、バリュー投資とグロース投資という二つの投資法が出てきました。 どちらも、会社の価値や成長性をよく吟味して、割安のうちに株を取得しようというものです。 そのためには、会社の業績や財務基盤などを調べるために、PERやPBR、売上高や利益の伸び、場合によっては決算書もチェックします。 このように会社の基本的な経営状況を調べることをファンダメンタル分析といい、それをもとに銘柄を選ぶ投資法をファンダメンタル投資といいます。
バリュー投資もグロース投資もファンダメンタル投資に含まれます。 ファンダメンタルの優れた会社で株価が割安になっている場合は、やがて本来あるべき株価にもどるはずだから、 安いときに買っておこうというのがファンダメンタル派です。

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ファンダメンタルを調べるための情報源としては、 『会社四季報』が有名で、竹田和平さんは『会社四季報』しか使わないそうです。 また邱永漢さんも、『会社四季報』や『日経会社情報』は必携だ、といっていますが、今の時代はインターネットからも情報検索でき、 情報源は多様化してきているので、必ずしも『会社四季報』だけでなくてもよいと思います。邱永漢さんはまた、「情報は、そのままウノミにするな」ともいっています。

● 情報というものは、そのままウノミにするのは大変危険です。というのも、情報提供者がどの程度の知識の持ち主か、はなはだ疑問に思えるからです。 たとえば私も新聞社から電話でコメントを求められたことがあります。ところが後で新聞を読んでみると、 自分のコメントとはかなり違うことが書いてあったりすることが多い。
私としては「なんだ、違うことを書きやがって」と腹立たしく思います。 そのくせ、逆に私が他の人のコメントを読む立場になると、そんなことはすっかり忘れて、「あいつ、おかしなことをいっているな」なんて思うんです。 つまり、読者の立場になると、新聞の記事をついうっかり信用してしまうんですね。
株の原則、知恵の森文庫(p209)

● ずいぶんいい加減な情報が多いのです。それと同じように、世界中から入ってくる情報もある程度の参考にしかならないんです。 その点、『会社四季報』や『日経会社情報』に出ている数字は、 情報というより、データの類いだから、よほどのことがない限り、正確です。(p210)

テレビを見ていると、いろいろな学者とか評論家、コメンテーターが解説をしたり意見を述べたりしていますけれども、 それぞれの立場で意見を言っているだけなんですね。 ある番組で司会者に健康にいいと推奨された食べ物が、翌日スーパーですぐに売り切れになったなどという話をよく聞いたりしました。
情報に流されず、惑わされず、一歩引いて見ることも必要ではないでしょうか。

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